COMMENTARY
京都の新しい町家たち
PROFILE
竹口健太郎+山本麻子[アルファヴィル]
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建築家。1971年生まれ。京都大学修士課程修了。ヨーロッパ留学を経て1998年アルファヴィルを共同設立。建築作品として「カトリック鈴鹿教会」、「高野山ゲストハウス」「絆屋ビルヂング」など。日本建築設計学会賞、JIA関西建築家新人賞、Design for Asia Gold Award(香港)、Daylight Space Award(オーストリア)受賞や作品集『ALPHAVILLE ARCHITECTS』(EQUAL BOOKS)など。
竹口:神戸大学客員教授。
山本:大阪工業大学特任准教授。
COMMENTARY
建築家が自ら設計を手がけた路地奥の建築にあるギャラリーにて、構造形式や室内の光の扱いから町家の再解釈を試みた「NEW KYOTO TOWN HOUSE」シリーズを中心に、最新プロジェクトなどを紹介する。うなぎの寝床と自然光、坪庭とエネルギー、大工の手刻みとコンピュータによる立体設計というように、歴史都市がもつ強い空間特性に新しいコンセプトを付加し、都市居住の可能性を考えてきた建築家による京都での7つの取り組みが、模型と写真・平面図によって紹介される。建築と都市の関係を考える上での普遍的なテーマであるタイポロジーが、京都という場所によって培われた経験や考察を通して、どのようにローカライズされうるのかに着目したい。
[会期中更新予定]