COMMENTARY
建築の六つの力
PROFILE
細尾直久[HOSOO architecture]
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1981年ミラノに生まれ、京都で育つ。近畿大学国際人文科学研究所で柄谷行人氏、岡﨑乾二郎氏に師事しながら、理工学部建築学科卒業。ミラノ工科大学留学を経て、David Chipperfield Architectsに勤務。イタリアから日本へ帰国後、2015年京都にてHOSOO architectureを設立。「織物」としての建築を、一つひとつの仕事を通して、追求、展開している。
COMMENTARY
木造の長屋の一つでありながら木の架構で空間を構成せず、質感を持った壁(面、ファブリック)によって空間が再構成された宿泊施設。そこで建築と伝統工芸、素材の触感をテーマに展示を試みる。具体的には、空間内に設けられた異なる表情を持つ6つの左官仕上げの壁にフォーカスし、材料である土(京都を含む各地で採取された)や左官技術などを紹介する。実際に土壁を手で触りながら、視覚とは異なる触覚を通じた建築体験を生み出す。
[会期中更新予定]