COMMENTARY
コンテナ町家
PROFILE
魚谷繁礼[魚谷繁礼建築研究所]
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1977年生まれ。兵庫県出身。2001年京都大学工学部卒業。2003年京都大学大学院工学研究科修了。現在、魚谷繁礼建築研究所代表。京都大学、京都建築専門学校などで非常勤講師。2020年より京都工芸繊維大学特任教授。2020年日本建築家協会新人賞、2022年関西建築家大賞受賞。著書に『リノベーション図集』(オーム社/2016年)など。
COMMENTARY
路地沿いの町家の上に展開する鉄骨フレームと、そこに挿入されるコンテナ。建築家自身が設計した別名「コンテナ町家」。バラック的な路地奥の空間と近年の開発されたビルの風景が重なり合う歴史性と仮設性の中に、現代都市京都の実像が浮かび上がる。
展示では建築家自身が撮影した町家の風景(それらの多くが破壊されている)と、町家をのこしつつ増築を施した過去のプロジェクトの模型が並べられる。無名の町家が続々と取り壊され続けている現況の中、個々のプロジェクトの個別性よりも、保存でも開発でもない継承の取り組みを総体として提示する。
[会期中更新予定]